くふうのチカラボは、
日々の暮らしの中で生まれた「できるようにするための工夫」を記録している場所です。
特別な技術や知識というよりも、
その時その時の生活の中で試してきた、小さな工夫の積み重ねです。
■ きっかけ①:できるが増えていった積み重ね
てったんとの暮らしの中には、
「できないと思っていたことが、少しずつできるようになる瞬間」がいくつもありました。
OGIMOテック開発室でつくってもらったアームワンダーのおかげで、
ウクレレやインスタコードを弾く楽しさが生まれました。
伊藤史人先生による視線入力の技術によって、
テレビゲームやiPadの操作が、自分の意思でできるようにもなりました。
また、ママが工夫して作った押しやすくなったスイッチや大きくなったボタンによって、
これまで押せなかった小さいスイッチやボタンを、自分の力で押せるようにもなりました。
ひとつひとつは小さな工夫ですが、
その積み重ねが、てったんの世界を少しずつ広げていきました。
そしてそれらはすべて、
「どうすればできるか?」という視点から生まれています。
■ きっかけ②:外に出してみて気づいたこと
心魂プロジェクトが開催した「わくわくつながる祭典2026」に、くふうのチカラボとしてブースを出させてもらう機会がありました。
まだ団体としての名前もはっきりしていない時期で、
パンフレットもホームページもないままの出展でした。
ブースでは、これまでの暮らしの中で工夫してきたおもちゃや、障害のある子どもでも一緒に遊べるゲーム、ボタンひとつで音が鳴るインスタコードなどを並べてみました。
興味を持って足を止めてくださる方もいて、いろいろと話を聞いてもらう時間にもなりました。
ただ同時に、「ここは何をしているところなんだろう?」という全体像までは、うまく届けきれていなかったかもしれないとも感じました。
工夫そのものを見てもらうことと同じくらい、
それが何なのかを伝える“入口”のようなものが必要なのだと、あらためて思うきっかけになりました。
■ だから、この場所をつくりました
てったんとの暮らしの中で生まれた工夫は、
どれもその場その場で見つけてきた、小さな試行錯誤でした。
それは一つひとつは小さくても、
「できない」を少しずつ「できる」に変えていく力を持っていました。
それをそのままにしておくのではなく、
同じような状況の中で暮らしている誰かに、少しでも届く形にできないかと思いました。
「できない」を前提にするのではなく、
「どうすればできるか」を一緒に探していけるように。
この場所は、そんな思いから始まっています。
■ ここにあるもの
このチカラボには、日々の中で生まれた工夫が少しずつ集まっていきます。
生活の中での工夫
遊びの中での工夫
学びにつながる工夫
その時々の試行錯誤
どれも「正解」ではなく、
そのときにたどり着いたひとつのやり方として残しています。
■ おわりに
この場所は、完成した答えではなく、
これからもゆっくりと増えていく記録です。
誰かの「できない」が、
少しだけ軽くなるきっかけになれたらと思っています。
